生命保険一般課程試験とは?

生命保険一般課程試験とは、保険業法による「募集人」に関する制限のことで、(社)生命保険協会が顧客に信頼される資質や能力があるかどうかを選別するために行っている試験・資格です。
生命保険会社や保険商品を取り扱う金融機関社員、代理店の社員などが新たに募集人として職務につく時に必要な資格となっています。
生命保険一般課程試験に合格すると金融庁長官に登録申請し、募集人として登録することができます。

こうした流れとなったのも、不払いなどによる「生命保険不振」が根底にあります。
金融庁は、生命保険会社が提出した調査内容や再発防止策では契約者保護に不十分とし、2008年7月に大手10社に対し保険業法に基づく業務改善命令を発動しました。
このような背景から営業活動で保険の勧誘をしていた「募集人」も以前のように組織の研修だけでは不十分となり、一般課程試験を受験する事が必須となった訳です。
しかし、商品の取扱者として最低限の知識を持っているかどうか判別する試験なので難易度はそれほど高くなく、合格率もいいようです。

生命保険一般課程試験〜合格までの流れ〜

生命保険一般課程試験の受験する際には、研修用のテキストと自習用の練習問題が配布されます。
内容は生命保険の基礎知識が主な内容となるので、決して難しいものではないようです。
問題の中には、業界人としての心構えや社会貢献の精神といった記述もあります。
合格点は70点以上となっているので、比較的合格しやすく「落とすため」の試験というよりは「通すため」の試験傾向となっています。
練習問題をしっかりと解くことである程度の点数は取れるようです。

生命保険一般課程試験は、(社)生命保険協会が指定する所定の単位を履修した後(各会社で30単位32時間)、2ヶ月以内に受験しなければなりません。
試験は毎月1回実施されており、新入社員の場合だと6〜7月頃の受験となります。
試験合格後は財務局の登録前に15単位28時間の登録前研修を受け、登録後は1ヶ月間の実地指導を受けて晴れて「募集人」となります。
その後も数々のステップが用意されていますが、生命保険一般課程試験はそうしたスキルアップのための第一歩の試験と言えるでしょう。


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