生命保険〜掛け捨ての特徴〜
生命保険で「掛け捨て」とは、保険金を受け取らない限り掛け金が戻ってこない商品のことを指します。
保険金を受け取ることがなければ掛け金は捨てたも同然という考えから「掛け捨て」と呼ばれています。
掛け捨ての生命保険はもちろん満期金もありません。
保険期間中に何かがあれば保険金を受け取れるというところが特徴です。
ともすれば、期間中に全く保険金を使わなければ何の約にも立たなかったということになります。
しかし、掛け捨ての生命保険は保険料を安く抑えられることが最大のメリットでもあります。
それは「期間の長い保険」と「解約払戻金や満期金のある保険」に比べてということですが、保障のみを必要とする場合は低コストで大きな保障を得られます。
そして、掛け捨ての生命保険は解約時のデメリットがないのも特徴です。
貯蓄性の高い生命保険の場合は満期金や解約返戻金が少なくなるというデメリットがありますが、掛け捨てはそんな心配もなくいつでも気軽に切り替えができます。
そのため、「現在はあまり保険にお金が賭けられない」「小さな金額で安心の保障を得たい」人に掛け捨ての生命保険はぴったりと言えるでしょう。
生命保険〜掛け捨てはどんな人に有効か？〜
以上のような特徴から、掛け捨ての生命保険は小さな掛け金で大きな保障を得たい人に向いている保険だと言えます。
特に日々の生活費もままならない人にとって、保険料の支払いは大きな負担となります。
しかし掛け捨ての保険であれば、最低限の保険料で万が一に備えることができます。
また積極的な運用を考え、保険の支払いコストを少しでも減らしたい人にも向いています。
掛け捨ての生命保険なら保障は確保しつつ、浮いた分は貯蓄や運用資金に回すことができます。
確かに何もなければ払い損というデメリットはありますが、掛け捨て保険は貯蓄性の高い保険にはない様々なメリットもあります。
なかなか損得の問題では捉えにくい掛け捨ての生命保険ですが、必要のある人には大きな安心として返ってくるものです。
特にお金がかかり、ライフスタイルの変化しやすい小さなお子さんをお持ちの世帯にとってはメリットも大きいものです。
最近では定期タイプの掛け捨てでも子供の成長に合わせて保障額を減らしていく「逓減定期保険」タイプもあります。
こちらも掛け捨てですが、少ない金額で万が一に備えることができる保険として人気があります。
